受賞者インタビュー

第11回 金の星賞(大賞)受賞
受賞作品「 うちゅう人からのてがみ 」

番場 絵理さん
茨城県茨城高等学校 3年

【番場絵理さんコメント】

 この作品には、主人公が幼いこともあって稚拙な表現があります
が、評価されたことについて不思議な気持ちとうれしい気持ちが半
分半分です。
 選考されたのは運もあると思いますが、金の星賞を頂けたことはとてもうれしいです。ありがとうございます。
 作品には自分でも気に入っている部分がありますが、無意識に好きな音楽などから影響を受けているところもあるのではないかと思っています。
 将来やりたいことはまだ決まっていませんが、今後また、自分の作った作品などがほかの人の目に触れることがあるとしたら、そのときは全力でがんばりたいと思います。

〜賢治のまちから〜第11回全国高校生童話大賞(富士大学・花巻市・花巻市教育委員会主催)の表彰式が、12/25(日)に今回もなはんプラザ(花巻駅前)で行われました。

 表彰式には受賞者とご家族、選考委員や花巻市・富士大学の職員などが出席。昨年から同会場を使用して一般公開形式というかたちをとり、一般の方々も多数ご来場下さいました。

 「金の星賞」1名と「銀の星賞」3名、そして今年は、地元花北青雲高校の生徒が銅賞を受賞したため、会場にお招きしました。
 実行委員長の藤原隆男富士大学学長、大石満雄花巻市長、NHK盛岡放送局小松局長から表彰楯と記念品が贈られ、それぞれお祝いと激励の言葉をいただきました。

 花巻市は、童話作家である宮沢賢治の生誕の地です。このまちから全国の高校生に“童話”という自由な表現の場を提供する「全国高校生童話大賞」を企画し11回目となる今回は、全国から1,230篇(高校数:192校)もの作品が寄せられ、金・銀の星賞のほか銅賞(佳作)7作品が入賞となりました。

 ▼表彰式の様子はこちら

作品講評

■小野寺悦子・・・・・
出だしからすぐ、はっきりした声が届いてくる。ほとんど二人だけで話が進んでゆくのに、まわりの状況がちゃんと見えてくる。うちゅう人がいるいないで、微妙にずれてゆく心の動きを、ひらがな多用でもだれることなく書ききっている。みな感心した。子どもたちがこのまま読んで楽しむことができる作品が初めて登場したといえる。

■柏葉幸子・・・・・
読後のさわやか感がいい。筋立てもうまく、読者の興味をひっぱる力がある。途中でネタばれしたとしても、ゆうとのキャラクターで読ませる。最後、ゆうとをうちゅう人とよぶ書き方がきいていた。ただ、登場人物の年齢設定に少し無理があった。

■牛崎敏哉・・・・・
「うちゅう人との文通」と、「大きらいな川さきゆうとが引っこして一年」という思いがけない書き出しは秀逸。幼稚園の文通に違和感があるものの、そう太とゆうとの会話のやりとりが自然で展開もうまい。ラストもまとまったが、やはり小学一年という設定が気になった。

■畠中祥夫・・・・・
ここまでひらがなの多い作品はなかった。年長組から小学校一年の主人公たちが繰り広げるお話。同年代に読んでもらいたい試みが生きている。そう太は宇宙人探しをやめるゆうとと仲たがい。まもなく始まった宇宙人との手紙交換で心が通い合うそう太。展開が心地よい。ちょっとおませな語り口のゆうとが魅力的。宇宙人だったとは。

☆ 「うちゅう人からのてがみ」を読む → 受賞作品ライブラリー